バイオリン鉋

2013/12/11

みなさんはじめまして。
新しいサイトの立ち上げて初めての投稿で少々緊張しております。
営業担当の竹内です。

第一回目の投稿は昨日納品が完了した、
バイオリン鉋(カンナ)の製造工程をご紹介したいと思います。

【バイオリン鉋】
いままでお使いのバイオリン鉋
バイオリン鉋とはその名の通り、
バイオリンの製作工程で表板・裏板の加工などで使用される小さな鉋です。
(全長が20mm以下の物もあるようです。)

この度ご依頼頂いたスズカワギターズ様でも、
ギターの製作においてこのバイオリン鉋を使用されているのですが、
アコースティックギターの内部にあるブレイシングと呼ばれるリブを削る際に、
台尻(刃から先の部分)の丸みが邪魔になるため、
「極力台尻部分を短くし、際まで加工できる鉋」を製造させて頂くことになりました。

今回、砲身(刃)はお持ちの鉋のものを使われるとの事で、
砲台と押さえ金のみの製造となったのですが、
サイズも小さく手に触れる道具であるため、
設計後、3Dプリンターを使用してサンプルを作った後、
手への収まり具合を確認し、実際の加工に入りました。

3D図面を作成し、
3DCADを使っての製図
サンプルを出力し形状を確認後に、
3Dプリンターを使っての試作品
真鍮の加工を行い、
マシニングセンタを使用して真鍮を切削
試し削りをして頂きました。
実際に使って頂いて、使用感を確認頂きました。

実際に使っていただくと、台尻の角はRがあった方が傷が付きにくく、
下端の幅は刃幅に近い方が使い勝手が良いことが分かったため、
それぞれを改良を施しました。

完成した鉋がこちら。
台尻の角を落とし、押え金も調整が行いやすい形状に  より際まで削れる工夫が満載の形状に仕上がりました。

完成した鉋をお届けしたところ、イメージ通りに仕上げることができたようで、
「カスタムメイド感もあって良いですね」と、ご満足頂けたようで安心しました。
この鉋がこだわりの詰まったギター造りのお役に立てる事を願います。

【バイオリン鉋】
・素材/砲台:真鍮、押さえ金:ステンレス
・サイズ:10.5×23×13(砲台部分)
・備考:ローレットネジ、スプリングピンは既製品を組み込み

【カテゴリー】:ブログ