北海道宇宙関連企業視察2日目、北海道広尾郡大樹町で商業宇宙港「北海道スペースポート（HOSPO）」を運営するSPACE COTAN株式会社様、大樹町役場を視察しました。大樹町は、広大な土地と南東に海が広がるロケットの打ち上げに適した世界でも有数の立地条件を武器に、ロケット発射場を誘致するため約40年前から関係各所に働きかけを続けてきました。SPACE COTAN（株）様は、宇宙ビジネスの将来性に着眼して構想をさらに広げ、ロケット発射場を軸としてロケットや人工衛星の製造、それに関連する様々な企業が集積する「宇宙版シリコンバレー」の形成を目指し、着実にビジネス領域を広げています。視察では1000ｍの滑走路、展示施設の「大樹町宇宙交流センターSORA」にうかがいました。また大樹町役場では黒川町長にもお会いして、宇宙関連事業に関する行政の取り組みなどをお聞きしました。

 

また午後からは家畜糞尿から液化バイオメタンを製造するエア・ウォーター株式会社様を視察しました。北海道には80万頭超の乳牛が飼育されており、年間2400万トン超という膨大な量の糞尿の再利用は、カーボンニュートラルの実現に大きく貢献します。工場の視察では、家畜糞尿から得られたバイオガスを液化バイオメタンに精製する工程の説明を受けました。ここで製造された液化バイオメタンはロケット燃料としても使用されるとのことで、1次産業から宇宙産業に循環する仕組みが動き始めていることを目の当たりにしました。